野球での痛みの解決サイト

スポーツ障害の中でも、疲労骨折をすると完治をするまでに時間がかかってしまいます。つまり、未然に原因となることを把握しておき、十分な対策をしなければなりません。

そもそも疲労骨折とは何かご存じでしょうか。名前だけ見ると、体が疲弊することで起きる骨折の様に見受けますが、実際は違います。

実は、体の疲労そのものが骨折につながるわけではなく、繰り返し起こる物理的な衝撃によって引き起こされるものとされております。

例えば、針金は簡単に折り曲げすることができますが、何度も繰り返すことで、その部分で折れてしまうことがあります。これは金属疲労という現象であり、実は疲労骨折もそこから由来されているのです。

骨も針金と同様に、同じ動作や運動を繰り返すことにより、骨の同じ部分に衝撃がかかりやすくなり、徐々に損傷していくのです。

最初は少しの痛みや違和感からはじまり、気付いた時には完全骨折しているというパターンに陥りやすくなってしまいます。

疲労骨折は特定の部位ではなく、どの部位でも起こりうる可能性があります。

例えば野球であれば、肩や膝、肘や足など、日々の練習や試合の中で使い続ける箇所が決まっておりますので、必然的にその部位は疲労骨折しやすくなるということです。

では未然に防ぐにはどうすればよいのでしょうか？

疲労骨折に見られる症状として、運動痛と圧痛があります。

痛みの部分が少し腫れていたり、少し隆起したりするため、見た目からも分かるようになります。初期症状であれば、軽く運動することもできますが、症状が進行してしまうと、運動も困難になります。

つまり、軽度のうちに対策を講じる必要があるのです。

運動後のアイシングやストレッチはもちろんですが、定期的な休養、痛みが生じるようになった場合は、その箇所を使った運動をストップするなど、綿密に気をつける必要があります。

こうした普段からの気配りで、疲労骨折を未然に防ぐことが可能なのです。

もし、疲労骨折になってしまった場合は、すぐに練習を中止し、1カ月から2カ月は安静にして骨が固定されるまで待ちましょう。そして徐々にリハビリを開始し、痛みが生じなくなるまで我慢する必要があります。場合によっては手術が必要となることもあり、リハビリも含めて最低半年間は、それまで通りの練習を控えなければならなくなります。

アクシデントによって起こる骨折とは違い、疲労骨折は徐々に症状が現れますので、自分で気付くことも、未然に防ぐこともできます。

どうしても多少の痛みであれば無理をしてしまいがちですが、それをすることで、却って長期間運動できなくなる恐れがあります。何事も早めに対処することが大切だということですね。