野球と視力の関係は? Vol. 1
静止視力が悪いと野球に不利なのですか?
そんなことはありません。
例えばパイロットは、裸眼が良くなければ試験に受けることができませんが、あれは「静止視力】で静止している物を見極める能力の検査です。
でもプロ野球では視力での制限などはありませんが、ボール目で追うスポーツには目には静止視力より 動体視力のが重要視されます。
バッティングですが、中学生、そして高校生となっていくにつれ、ボールのスピードは上がっていきます。
この前も、小学生で129km、高校生でも150kmを出す投手も現れてきました。 140kキロ前半でしたら高校野球の県内でも数人くらいはいるのではないでしょうか?
速いボールを打ったり守備の時も動体視力は影響してきます。
ボールは常に動いており、それを目で追ってグラブでキャッチします。動いているものを見極められないと、まじめに練習をしているのにその努力を生かせない事ななります。
つまり、打つ事と守る事、この二つの要素に大きく影響を与えることからも、動体視力が悪いとまともにプレーができないということはお分りいただけるでしょう。
静止視力がが悪くても、コンタクトやメガネで矯正することは可能です。しかし、プロ野球選手の中にも静止視力が悪い人はいますが、動体視力の悪い人は少ないと思います。
実際にコンタクト着用して静止視力を矯正している選手はたくさんいらっしゃいます。最近ではレーシック手術を受けるなどして視力矯正を図る人もおります。
野球に限らずサッカーなど、動くボールを目で追うようなスポーツは、目は大切です。
動体視力がよくなければ良いプレーをするのが難しくなります。人間は、目でものを捉え、それを脳でインプットして全身に信号を送るようになっております。これをコンマ何秒の間に行っているため、動体視力が悪いと体の動き出しが遅くなってしまうのです。
バッテイングで言えば、球を待てないで早く振り出してしまうので、変化球などの対応が出来なくなります。
また、動体視力の中にも KVA, DVA動体視力の2種類あるので、Vol.2以降で詳しく説明させて行きたいと思っています。
静止視力は色々な矯正により改善することができ、そして動体視力も鍛えることによってよくなるものです。
現時点で悪いからといって落ち込むことはありません。
もう一つ野球をする上で、気になることがあります。
それは「ドライアイ」です。中日ドラゴンズで活躍し、現在読売巨人軍のコーチをやっている井端選手は、現役時代にドライアイに悩まされておりました。
2008年にレーシック手術を受けたのですが、手術が上手くいかず、その後目の状態は悪化し成績を落としてしまうことになりました。現ソフトバンクの松田選手も、ドライアイによりまばたきが多く、稀にプレーに影響を及ぼしてしまうこともあります。
ランナーとして塁に出た時に、特殊なメガネをかけたり、プレー中に目薬をこまめにするなど、対策をされているようです。
野球をプレーするにおいて、静止視力、動体視力どちらも大切です。もし目が楽しく、そして長くプレーするためにも、目は定期的にチェックしてみてください。