野球の練習の疲労、筋肉痛とうまく付き合おう!
野球に怪我はつきものと言われますが、それは疲労と筋肉の痛みは切っても切り離せないほど密接に関係していることが原因です。疲れが取れていない状態で練習を続けると、そこから肩や肘、膝や太ももといったあらゆる箇所を怪我したり、肉離れや捻挫などにもつながる事があります。
とはいえ、練習の時間を減らしたり、軽いメニューばかりこなしてもなかなか上達しないですし、勝つためにやっている以上、多少の無理は仕方のないことです。どうすれば、疲労を蓄積せず筋肉を傷めずに、長く野球を続けることができるのか、考えていかなければなりません。
プロ野球を見ていると、「勤続疲労」という言葉を耳にした事はないでしょうか。これは金属疲労からきているのですが、簡単に言うと、長い期間投球をしすぎることで、肩や肘が疲労により故障や不具合が生じ、思うようなパフォーマンスができない状態になることです。
先発投手とは違い、中継ぎの投手は、毎日のようにブルペンに入り肩をつくるため、こうした勤続疲労にかかりやすくなってしまいます。実際に中継ぎとして何年も連続で好成績を残せる人はほんのわずかであり、ほとんどが故障や成績不振により長期離脱をすることとなります。
現ソフトバンクホークスの摂津投手は、入団当初は中継ぎとして活躍しておりました。しかし当時の秋山監督が、今後長く活躍するため、そして彼の野球人生のキャリアのためにと、先発へ配置転換いたしました。そして現在、エースとしてとして沢村賞を獲得するなど活躍を見せております。
どれほどすごい球を投げる人であっても、疲労が蓄積することにより筋肉に炎症が起き、自分自身のパフォーマンスを落としてしまうことになるのです。やはり、疲労と筋肉は密接に関係しているのです。そして長く活躍している人は、それだけ体のケアに人一倍気をつかっているのです。
疲労防止にはにはサプリメントも有効
筋力トレーニングと練習を同じ日に行う野球のトレーニングにはやはり食事やサプリメントが重要になります。
一番有効なのはBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン) が有効で特に練習、筋トレなどで傷ついた筋肉繊維を短い時間で修復させるので、出来たら練習前にあるていど摂取しておけば、疲労や筋肉痛を軽減することが出来ます。
また、激しい練習の免疫力を上げるためのグルタミン、成長ホルモンの分泌を助けるアルギニンなども入っているアミノバイタルプロがおすすめです。本当は、アミノ酸を一つずつ購入して自分で混ぜるのが格安で良いのですが、いちいち一つづつ買うと混ぜる手間がかかるのと混ぜた後に湿気などを吸う可能性があるので、面倒な方はアミノバイタルなどのものがおすすめです。
味の素の研究者に聞いたところ、強度の高いスポーツを行う場合は、1時間にアミノバイタルプロ一袋程度が必要だそうです。
野球での疲労回復は普段の細かい生活を変えていくのが第一歩
ではどのように疲労回復をすればよいのでしょうか。大切なのは栄養と睡眠です。現在メジャーリーグにて活躍しているダルビッシュ有投手は、自身で栄養学を勉強したり、食事に人一倍気を遣っております。またサプリメントも各種そろえており、食事とサプリメントの両方でバランスよく栄養を摂っているのです。
また同じメジャーリーグの田中将大投手も、奥さまが料理教室に通い、栄養バランスを考えた食事を提供しているようです。一流のアスリートは普段の食事がいかに大切かを理解し、実践しているのです。十分な栄養を取り、睡眠により体を休めることで、体の疲労は抜けていきます。そして疲労が抜けるということは筋肉の炎症も緩和していくのです。
近年では酵素に注目が集まっております。きっかけはハンカチ王子こと、斎藤祐樹投手が、甲子園で活躍した時に、連戦連投による疲労を酵素カプセルに入って解消したことがニュースになりました。
酵素には、疲れの元である乳酸を炭酸ガスと水に分解し排泄してくれる効果があります。自分自身の代謝が上がり、血行促進され疲労が回復していくのです。酵素カプセルでは、こうした体内の疲労を酵素により取り除いてくれ、入っている間は睡眠を取れるので、二重で効果があるのです。
若いからといって、自分の体を過信してはいけません。体内では疲労がたまっているということを意識して、疲労回復に努めるようにしましょう。
そして、普段あまりスポーツをしない人や、いつも以上にハードな練習をすると、筋肉痛になってしまいます。この筋肉痛とは、すぐに痛いと感じるわけではなく、ある程度数日経ってから発生するものであり、歳を取ると発生が遅くなるとも言われます。
原因は、筋線維とその周りの結合組織の損傷が回復する過程で炎症を起こし、その時に発生した発痛物質が筋膜を刺激することで起こるとされております。
野球練習の後の筋肉疲労回復法は?
筋肉痛を治すには主に3つの方法があります。一つ目はお風呂やサウナです。体全体を温めることで、筋肉を温め、伸ばす効果があります。それが終わると、今度は冷水に浸かり熱した体を冷やすという方法です。温→冷→温→冷、というように交互に繰り返すことがよいとされております。
次に、ストレッチです。これもお風呂と同じように、血行をよくすることで、全身の筋肉をほぐし、徐々に痛みを和らげていくというものです。痛みが出てからやるよりも、激しい運動をしたあとに行うのがより効果的とされております。
そして最後に、栄養補給です。運動により失った糖分を補ったり、筋肉をつくるためのタンパク質を摂取したりすることで、筋肉痛を防いだり和らいだりすることができます。食事で補給できれば問題ありませんが、足りない栄養素はサプリメントなどで補う方法もあります。また乳酸の生成を抑えるために、レモンなどの酸っぱいものでクエン酸を取ることも大切です。
野球は、ほとんどの人が小学生から始め、中学、高校、大学、社会人、プロと舞台が続きます。それこそプロになる人は長期的にプレーし続けることになるため、筋肉は酷使し続けることになります。もし長く野球を続けていこうと考えている人は、疲労をためない方法、そして筋肉の痛みを解消する方法を早い段階で学ぶ必要があります。
だからこそ、少年野球から、野球の技術だけではなく、自分の体と向き合う方法も教えるようになる時代がやってくるのかもしれません。
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