10代の野球少年の肩の痛みには特殊なものも!
野球肩は何も高校野球やプロ野球でなるものではありません。リトルリーグである小学生時代から野球肩になる子供もたくさんおります。
子供はまだ筋肉や骨が発達していない段階ですので、もし野球肩になってしまうと、そこから成長障害につながる恐れもあります。
そのため、早い段階で野球肩に対する知識と、それを防止したり改善するための治療方法を把握しておかなければなりません。
とりわけ、小学生の肩の痛身の中でリトルリーグショルダー(上腕骨骨端線障害)と呼ばれるものがあります。
これは、肩関節の部分の骨の端にある骨端線と呼ばれる軟骨が、投球動作で引っ張られたりねじれたりすることで、徐々に損傷し剥がれていきます。
骨端線は、成長するための組織のため大人になるにつれてなくなります。
つまり、骨端線がある子供時代の肩の痛みは大人になってからの野球肩とは少し異なる事から、「リトルリーグショルダー」と名前がつけられているのです。
では、この治療方法はどうすればよいのでしょうか。
一度骨端線の損傷が起こると、完治するまでは投球を中止する治療法がベストです。
安静にすることで徐々に回復していくため、痛みが和らいできてから、その周辺をストレッチし、可動範囲を広くしていきます。それと、フォームチェックも必要で肩に負担の少ない、スタイルにしていくことも必要になります。
何より大切なのは早期発見です。違和感や痛みを感じる状態で投げ続けてしまうと、より怪我は悪化し、復帰することが遅くなります。
もし早い段階で治療を開始すれば、1~3カ月程度の投球制限で復帰することは可能でしょう。ただ、遅れると1年近くかかってしまうこともあります。
とはいえ、あくまで投球動作を禁止するものですので、下半身のトレーニングやストレッチなどは行うことができます。バッティングも特に問題はないでしょう。
小学生はまだ野球の楽しさやルールなどを覚える段階です。そのため、もし少しでも違和感を感じることがあれば、周りの大人の人がプレーを止めて上げる必要があります。
これから長く野球を続けるために、いかに体を大切にする必要があるのか、またどのように治療するのかを教えることも、健全育成に必要な要素なのです。無理をせず、楽しく野球を続けられるといいですね。
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